タイトル

部会長所信

第23代部会長 坂本文仁
(社)八代青年会議所

 

 「米穀業の新しいあり方」の追求を目的に設立された、日本青年会議所 米穀部会も23年目を迎えます。近年のめまぐるしく変化する米を取り巻く環境に、米を生産、流通、販売している立場から新しいあり方の方向は見えてきているでしょうか。食料自給率がカロリーベースでの4割、主要先進国の中でも最低の中、食文化自体も変化してきております。WTO、FTA、 EPA、といったこれから世界との貿易の中で対応していかなければならないこともたくさんあります。
 日本の文化である「米」主食としてだけでなく原材料の分野におけるまで、そのポジションは確固たる位置を保持できるのでしょうか。主食としての消費量も減少をたどる一方で、原材料としてのお米も、MA米、調整品等でそのポジションを脅かされています。しかし、瑞穂の国といわれた日本、農耕民族としての日本人の原点また、水田の機能など本気で見直してみませんか、このまま国際競争の中に「米」を放り出すだけでは、日本の文化を守ることはできません。
 幸いなことに、私たちは青年会議所に所属しております。20歳から40歳までの青年経済人の団体であります。このベースを元に活動していることを忘れてはいけません。廻りを見渡せば、たくさんのヒントいや答えを見つけることができるのです。情報の交換や、発信だけでなく新しく「知識」という視点を盛り込み自由に、あらゆる手段を使って様々な課題に取り組んでいきましょう。今本当に必要なことは、あらゆる困難に立ち向かえる「知識」を身につけ行動することでしょう。
 「米業界の新しいあり方」を探すにあたって、米にこだわらず広い視点で探していかなければ本当の答えを見出すことは困難な状況であると思います。いま、日本の文化「米」を守るために、生産・流通・販売 各方面のメンバーとともに集い、青年会議所米穀部会の枠にとらわれることなく、関係諸団体との交流を通じて知識を高め、米業界に新しい風(消費拡大)を起こしましょう。
 また、公益法人としての方向性も打ち出していかなければいけません。定例会という手法を使い、「知識」を得る場、情報の発信の場としてだけでなく、一般の方も参加できるような開かれた定例会の開催をめざしてまいります。
 最後に、これまで米穀部会を創立されこの業界を引っ張ってこられた先輩方に感謝するとともに、各地域で開催される委員会へご案内させていただき、その委員会事業の中で、勉強会や情報交換会などをさせていただければと考えます。

二度とない人生の中で、日本の文化である米に携わることに感謝をするとともに青年の使命である、時代を切り開くことを忘れることなく行動をしていきましょう。