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コラム「説く盛りどんぶり」 49杯目

伸びる米

以前食管法がまだ存在していた時代、ご縁があり熊本県の農政のアドバイザーをしていたことがある。
その頃、熊本は熊本モンロー主義とか熊本食管とか言われ自主流通米の時代にほとんど政府米が栽培されていた。
作れば買ってくれるのだから丈夫で多収穫の米を栽培するのは当然のことでありました。
もちろん、作った米は農協へ出し、集荷率は全国でもトップクラスでしょう。
しかし、時代は「おいしい米」を求めているのでそのギャップがあったのです。
県庁内で「ヒノヒカリ」の名前がつく前に試食したものです。

その後平成5年の大不作から6年春のパニック、緊急輸入を経て新食糧法になったことは
皆さんご承知の通りです。
時が経ち平成12年産米の熊本県の集荷率は40パーセントを切っています。
実に60パーセント以上が計画外流通なのです。
全国平均で12年産米は51,5パーセントです。
伸びた米と減った米が存在するのです。
米は米でも伸びる米に眼を向けないとどんどん減っていきます。
(集荷率などのデータは食糧ジャーナル1,2月合併号「今月の視点」に詳しく出ています)

みのる

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