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コラム「説く盛りどんぶり」 50杯目

諸外国と仲良く

お米関係のホ-ムペ-ジをめくっていたら、掲示板にこんな事が書いてあって考えさせられてしまった。お米の生産費をなるだけ安くしようと、色んな資材を検討し使ううちに、殆んどみんな外国製品になってしまった。お米の輸入は反対だが、それに対抗しようとコスト削減を考えると、変な事になってしまう。どうしたら良いのだろう?
深く追求すると、苗から外国のお世話になっている。油を熱源に、ハウスで育てているからである。電気も殆んどそうである。知っての通り日本に石油はない。ずいぶん前の事だが油上農業とはよく言われたことだったと思う。これは一体どう考えたらいいのだろう?廉い外国製品は強力な武器である。そしてそれは当然輸入している。その上に乗っかって我々の生活も経済も成り立っている。もうすでに気がつかないうちに、自然に構造の中に組み込まれてしまっている。都合のいい部分だけとって、輸入反対とか賛成とか言っても、我々の知らされていない(報道されていない)外国の見識や常識からすると、本当に可笑しな事を言ってるのかも知れない。「何を言ってるんだ」ってな感じだろう。今更「国内の物は国内で」と言ったところで原料は殆んど外国製品で、日本で作った商品だけが日本製なんて言ったところで、ナンセンスなのかもしれない。そこでどう考えるかが問題である。我々が生活をしている身の回りの物を再点検して見たらいいかもしれない。純国産がどこにあるのかといった視点である。簡単に言うと、明治、江戸時代以前にあった物だけで生活できるかと言う事である。江戸時代は人口がどのくらいあったか?。その人たちが生活に困らない程度の国民総生産であったはずである。が、それ以後諸外国のお世話になって、結果、こんなに物が豊か?になったのではなかろうか。それは日本だけに限った事ではないはずである。そこでやはり外交である。自分勝手を許さないように国際会議に注目すべきである。かつての植民地時代のように、後進国からかっぱらって来て自分だけいい目を見る。「いいとこ取り」は断じて許さない。国際関係はそんな所まできているような気がするし、又その国際世論にすぐ反応できる国民のレベルの向上、教育も、再考の余地があると思える。お国よ、政治よ、あなたの出番なのです。官僚さんも行政さんも、あなたたちの出番なのです。私たちは私達を導いてくれるリ-ダ-を求めています。私達が、世界の人達とうまくやっていける方策を何とか作り上げて欲しいと思っています。そして私達はその方向を示してくれる人を選びます。イギリスではブレア首相が、ステイクホルダ-と言う考え方を国民に示していると言います。ステイクホルダ-とはSTAKE HOLDER OF BRITAINの事で「全ての国民が利害当事者である」との考えだそうです。例えば日本では、生活者はいつも便利簡単快適におにぎりが食べられる事の代わりに多頻度少量輸送の排ガスを吸わなければならない。すでに全世界の人々がそうなっているのではないでしょうか?今日のNHKで中坊公平さんが言われてました「日本国民はいつのまにか我侭があたりまえになってしまった。何が正義かをもう一度考えなくては成らない。今がそのいい時期かも知れませんね」現場の世界で実践された人の重い言葉が心に深く響いてきます。

BON 50

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