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コラム「説く盛りどんぶり」 51杯目

不正表示問題とポジショニング

4月から米もJAS法の中で行うことになりました。
私見を述べますと米の卸なり、販売会社の力不足でこのような事態を招いていると思います。
私自身も過去に力のなさを痛感したことがあります。
それは「自社ブランド」への挑戦でありました。極(きわみ)、無限、誂(あつらえ)などとネーミングし
コシヒカリなどの銘柄でなくブランド化して販売する計画でありました。
しかしブランド化するにはテレビ媒体で強烈にアピールする必要があります。
それには米会社は財務的にも販売的にも無理でありました。
結局米は農産物ということもあり、産地と品種に落ち着いたのです。
一番分かりやすいからでしょう。

永嶋さんの会社で見せてもらいましたが埼玉で4月第2週のチラシ。
あるDSが魚沼コシヒカリ10kg3380円で出していました。
現物を確認したところ魚沼20%表示であったそうです。
もちろんチラシには%表示はしていません。

企業経営者は自社のおかれているポジションを明確にする必要があります。
米卸や米会社の中間流通は付加価値をつけることが難しい状況にあります。

構造的な問題であればどんなに努力しても難しい場合があります。

キーワードは二つ
価格決定権とブランド化です。

みのる

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